造花でプランター花壇を
某建設会社様より、現場事務所用にプランターアレンジをご依頼頂きました。
通常はパンジーなどの花苗を植えたプランターを設置するそうですが、現在の仮設事務所には外水道がないため、造花で製作してもらえないかとの事でした。
実際のところ、雨や日光に対して対応できる造花(=屋外使用OK)はほとんどないのが現状です。
造花は基本的にステム(茎)の部分などに鉄製のワイヤーが入っているものが多く、雨などの水にさらされると錆が生じたり、日光に晒されることによって色が退色する可能性があります。
上記の内容をご説明しましたところ、「それでもOK」と了承頂きましたのでご依頼をお受けすることとなりました。
花材の選択
あらためて造花で屋外で使用できそうなものを探してみたところ、やはり屋外対応(つまり屋外で使用OKとメーカーが推奨するもの)はありませんでしたので、できるだけ水に強そうな素材(ポリエチレン系など)を使用した花材でプランを作成しました。
グリーンに関してはエクステリア用のものが少ないながらありますので、そちらを選択。
造花が劣化しても、グリーンを残して花をリニューアルして再利用できるようにプランニングしました。
風対策
通常の花苗のプランターですと、土の重さでちょっとの風ぐらいで飛ぶことはありませんが、造花プランターはそのまま製作するとかなり軽い仕上がりになりますので、重さをだす為に鉢底石をたっぷりと仕込みました。
プラン提案
※あくまでも製作の一例となりますので参考例としてご覧ください。
・プランター50㎝~60㎝程度
・台数:5台
・花材:ポピー・ラベンダー・デージー・グレープリーフ
・価格:¥10,000~¥12,000(税別)(1台単価)
オレンジとピンクのポピーを交互にアレンジしたplanAと
間にラベンダーのみのプランターを挟んだplanBの2プランを提案させて頂きました。
オレンジ✖ピンクの華やかなプランター花壇
完成写真
1.オレンジポピーとラベンダーのプランターアレンジ
オレンジとイエローのグラデーションのポピーブッシュとサーモンピンクよりのオレンジ系デージーを使ったビタミンカラーが鮮やかなプランターに仕上がりました。
間に入れ込んだラベンダーで全体をナチュラルな雰囲気に。
通常のアレンジメントのように花を詰め込みすぎず、風通しのよいプランター花壇アレンジになりました。
2.ピンクポピーとラベンダーのプランターアレンジ
濃淡ピンクのグラデーションのポピーブッシュとピンクデージーを使った可愛らしい雰囲気のプランターに仕上がりました。
間に入れ込んだラベンダーはピンクとの相性も良く全体をナチュラルな雰囲気に。
通常のアレンジメントのように花を詰め込みすぎず、風通しのよいプランター花壇アレンジになりました。
3.全体イメージ
オレンジ3台・ピンク2台を交互に並べてみるとこんな感じに。
感覚を多めにとればもっと広いスペースでも十分華やかな印象になると思います。
水やり不要・管理不要の花壇ディスプレイ
製作後の感想
実際に製作したプランターを屋外に置いてみて、正直な感想ですが「思った以上にいいかも」と思いました。
過去に屋外の店舗ディスプレイとしての造花を目にしたことはありますが、正直あまり良いものではないなと思っていました。やはりチープな感じは否めず、かえってお店のイメージ的にはマイナスにはたらいているように感じました。
でも今思えば、屋外ということでどちらかというと安めの(100円ショップレベルの)造花を使用されている場合が多かったのだと思います。
実際劣化することが前提としてあるので、高級造花と言われるようなものを使用するのはなんだかもったいないという気持ちになりますよね。
製作して、外に並べてみたときがちょうどお天気もよく、少し風も吹いている感じだったのですが、いい感じでお花やグリーンが揺れて自然に咲いているお花の雰囲気に。
たまたま遠くからみた方が「造花とは気づかなかった」とおっしゃって下さいました。
店舗ディスプレイとして
実は外のお花の管理は室内のお花より大変です
店舗前にお花のプランターを置かれているお店はたくさんありますが、実際プランターのお花をいつもきれいに保つことは結構大変です。
お花は咲く時期が限られているので、常にお花が咲いている状態を保つということは、時期によって新しい花苗を植えかえる必要があるからです。
例えば春にビオラやパンジーを植えても5月中旬を過ぎてくると伸びきって見た目も悪くなってきます。6月にはほぼ花は終わってしまいますので次は夏に花が見ごろの花苗(ペチュニアなど)に植え替えが必要です。
また日々の管理ももちろん必要で、こんもりときれいな花壇にするには切り戻しや花がら摘みなどのメンテナンスも重要になってきます。
病気や虫害の対策も必要ですね。
また夏などは水切れがはやいのでお水管理が大変になってきます。
真夏などは店舗がお休みのときでもお水やりのためにお店に出勤するオーナーさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
イメージアップとしてのプランター花壇なら
そうはいっても、お花を植えたり、育てたり、お手入れしたりすることが大好きなスタッフがいればクリアできる問題です。
やはり自然のお花が一番なのは間違いないです(造花やが言うのもなんですが笑)
でもなかなかそうもいかないのが現状ではないでしょうか?
日常の業務に忙しいところにお花のお世話というのは大変でしょうし、そもそもそういったことが全くできない方もたくさんいらっしゃいます。
造花であればそういった問題はすべてクリアできます。
少し庇(ひさし)がある場所なら雨もあたりにくく持ちもよくなります。
閉店後に店内にしまう看板のように、プランターもさっと片付けてしまえばさらによいですね。
お花ではなく、グリーンのみで仕上げるのもオススメです!
プランイメージを製作いたします
「造花でここまでの再現ができるのであれば、導入してみたい!」とお考えのオーナー様はぜひご相談下さい。
※もちろんご自宅用にも製作いたします。
【造花専門店AOHANA】ではより丁寧な対応で、お客様のご希望のアレンジを製作できるよう心掛けております。
ご予算重視・イメージ重視など、またこんなものを造花でできないかな?というようなイレギュラーなものでも是非ご相談下さい!
お急ぎの場合は電話・メールにてお願いいたします。
造花専門店AOHANA
flower artist akiko murasaki
mail: mint.afd@gmail.com/tel: 090-4671-5262