インテリアグリーン、リアルかフェイクかどちらを選ぶ?
育てる「観葉植物」、観る「フェイクグリーン」
植物は生きている
生花店勤務のとき、お客様に結構な頻度で聞かれた質問があります。
「まったく光が入らない場所でも育つ観葉植物はどれですか?」
この質問は花屋として、植物好きとして、結構切ない質問なんですよね。
何が切ないかって。それは例えばペットショップに行って、「ごはんをあげなくても育てられる犬はどれですか?」と聞かれるようなものだからです。
植物にとって、光はなくてはならないものです。もちろんたくさんの日光を必要とする植物やちょっとの日光だけでも育つ植物まで様々です。
ライフスタイルにあった選択を
「観葉植物」(生きた植物)は、生きていくために必要な水と環境は最低限必要ですし、育てることは大前提でインテリアグリーンとして楽しむものです。
一方「フェイクグリーン」はインテリアグリーンとして、目で観て楽しむことに特化していて、それ以上の手間はほぼかかりません。
それぞれのライフスタイルや生活環境にあったグリーンをインテリアに取り入れて楽しむために役立つ「本物」と「フェイク」のインテリアグリーンのメリットをまとめてみました。
観葉植物(生きた植物)をインテリアに取り入れるメリット
- 育てる行為そのものを楽しめる
- お部屋の空気の清浄効果が期待できる
- 天然の加湿器の役割をしてくれる
- 森林浴のような心地よさを与えてくれる
- 成長する姿を楽しめる
お世話をすることでその成長を楽しめる観葉植物は、無機質なお部屋のなかに自然の緑を取り入れることで得られる森林浴効果も期待できますし、本来のグリーンの楽しみ方でもあります。
フェイクグリーンにはない本物の良さは、植物の行う光合成によるお部屋の空気清浄効果や葉から蒸散する水分による加湿効果など、メリットはたくさんあります。
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お世話をする時間、育てる環境のある方
お世話を苦と思わず楽しんでできる方におすすめなのが「観葉植物」
フェイクグリーンをインテリアに取り入れるメリット
- 水やりが不要
- 日当たりや部屋の温度を気にしなくてよいので部屋のどこにでも置ける
- 虫がついたりする心配がない
- グリーンの色の心理的効果で本物の植物と同じ癒し効果が期待できる
- 枯れることがないので一度買えばほぼ永久的に楽しめる
最近の造花は昔と違って大変質の良いものが多くなっていますが、グリーンも同じです。
質感がかなりリアルに寄ってきているものが多いのでハンギングタイプのものや多肉植物などはほとんど見わけがつかないくらいです。
育てるのが難しい状況で高い植物に手を出すよりはフェイクグリーンを検討するのも全然ありだと思います。
リアルの植物にはかなわないかもしれませんが、実際色彩の心理学でもグリーンには癒し効果が認められており実感としてリラックス効果が得られると思います。
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お世話が苦手、時間がないけどグリーンを楽しみたい
部屋の環境が良くなく、植物が育ちにくいという方におすすめなのがフェイクグリーン
グリーン上級者は合わせ技!
リアルとフェイク、どちらにもメリット・デメリットと感じる部分がありますが、双方のメリットを生かしたインテリアへの取り入れ方をしてみませんか?
私も実際にやっています。
窓枠の上に乗っかているのがフェイクグリーンのワイヤープランツ、ハンギングされているのがリアルなワイヤープランツです。
遠目にみたら違いはほとんどわかりません。
近くによるとこんな感じです。
ビニール素材ですが先端の部分は若い葉なのでライムグリーンになっていたり、ワイヤープランツのくねくねした動きとボリューム感なども再現されていてよくできています。
こちらがリアルなワイヤープランツ。生きていますので枯れ落ちそうな葉っぱがついていたり、当たり前ですが色味も葉の表と裏の違いや、枝の部分の茶色いところなど細かい部分で自然の植物の美しさが楽しめます。
窓枠に沿わせたりする飾り方はリアルではなかなか難しいので、飾るのが難しい場所や水やりがしにくい場所、日当たりの悪い場所などにはフェイクグリーンが重宝します。
合わせ技を使うポイントとしては
少し目線から遠くなる場所にフェイクグリーンを取り入れる
すると、全体として不自然さもなくグリーンの生き生きとした雰囲気を楽しむことができます。
いかがでしたか?
植物のグリーンはリアルでもフェイクでも日々の生活に自然の雰囲気を演出してくれ、癒し効果も期待できます。無機質な空間や殺風景なところに小さなグリーンを置くところから始めてもよいと思います。
双方のメリットを生かしてあなただけの素敵な癒し空間を作ってみては?
お花を触ること・お花を飾ることは生活と環境、そしてあなたの心を豊かにします。
是非実践して素敵なお花ライフを楽しんでください!